三浦綾子の「病い」と「神さま」 その1 ―〈挫折〉が拓いた綾子の人生―
基本内容
講座コード | 25K11241S |
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キャンパス | 越谷キャンパス |
開講期 | 春期 |
分野 | 教養講座 |
日程 | 2025年5月8日~6月5日 |
回数 | 5回 |
曜日 | 木 曜日 |
時間 | 13:10~14:40 |
定員 | 16 名 |
受講料 | 7,800 円 |
対象 | |
持ち物・服装 | 筆記用具 |
講座概要
『氷点』で知られる作家・三浦綾子は、戦時中、小学校で行った軍国主義教育を、戦後、罪悪感と絶望を抱いて退職。その後も肺結核などで13年の闘病生活を送ります。『塩狩峠』『銃口』などを通して、「原罪」と「赦し」を書きつづけました。いくつもの「挫折」が拓いた彼女の人生を考えます。
※レジュメを配布します。
備考
【申込期間】2025年4月2日(水)9:30~ ※先着順、定員になり次第締め切ります。
【申込方法・受講までの流れ】
https://shougai.bunkyo.ac.jp/guide/index.html
【受講形態】
対面(越谷キャンパス)
※5名未満の場合は非開講になることがあります。
講座スケジュール
回 | 日程 | 内容 | 講師 |
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1 | 5月8日 |
『氷点』『太陽は再び没せず』を読む
○1962年『主婦の友』「婦人の書いた実話」プレデビュー(筆名・林田律子) ○朝日新聞懸賞小説 ○人間の罪と苦悩を描いたデビュー作 ○主婦・堀田(旧姓)綾子から作家・三浦綾子へ |
原山 建郎 |
2 | 5月15日 |
『道ありき わが青春の記』を読む
○三浦文学の原点となった青春時代 ○教員生活の挫折、病魔──絶望の底へ突き落とされた著者が、十三年の闘病の中で自己の青春の愛と信仰を赤裸々に告白した心の歴史。 |
原山 建郎 |
3 | 5月22日 |
『石ころのうた』『銃口』を読む
○軍国少女から軍国教師に ○国家権力に翻弄された教師の人生————○退職/○二重婚約/○肺結核/○女性教師/○軍国主義教育/○墨塗り教科書/○退職 |
原山 建郎 |
4 | 5月29日 |
『生命に刻まれし愛のかたみ』『光あるうちに 信仰入門編』を読む
○歌誌『アララギ』への投稿と信仰の道に導いた前川正 ○神とは、愛とは、罪とは、死とは何なのか? ○自殺未遂 ○病床受洗 ○前川正の死 |
原山 建郎 |
5 | 6月5日 |
『細川ガラシャ夫人』『千利休とその妻たち』を読む
○信長の命令で細川忠興に嫁いだ明智光秀の娘玉子。その愛と信仰に殉じた細川ガラシャ夫人の生涯 ○茶の湯に生涯を捧げた千利休。信仰に生きたその妻おりきを軸に描く。 |
原山 建郎 |
講師紹介
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原山 建郎 (ハラヤマ タツロウ)
- 元遠藤周作/三浦綾子番記者、日本文藝家協会会員、元文教大学非常勤講師
- 【プロフィール】
「やまとことばコミュニケーション」研究者。
1946年生まれ。早稲田大学卒。主婦の友社入社後、『主婦の友』などの女性誌キャリアを積み、1980年より『わたしの健康』で健康・医学分野の取材・原稿作成を行いました。1986~92年まで同誌編集長。同社取締役を経て、2003年よりフリーとなり、出版ジャーナリストとして本格的な執筆・講演活動に入りました。著書に『からだのメッセージを聴く』(集英社文庫)、『身心やわらか健康法』(光文社)などがあります。専門はコミュニケーション論、仏教的身体論。元文教大学・武蔵野大学・龍谷大学・玉川大学非常勤講師として、「文章表現」「自己表現技法(プレゼンテーション)」「文章作成・会話表現技法」や、文教大学湘南校舎では「就職ガイダンス」「面接対策合宿」の講師を務めるなど、一貫してキャリア支援の講座を担当。現在は文教大学地域連携センター講師として、「遠藤周作・三浦綾子の作品を読む」「日本語を楽しむ」などの講座を担当しています。