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芭蕉ものがたり(5) 

受講申込

基本内容

講座コード 24S11020S
キャンパス 湘南キャンパス
開講期 春期
分野 教養講座
日程 2024年5月27日~6月24日
回数 5回
曜日 月 曜日
時間 13:10~14:40
定員 20 名
受講料 7,800 円
対象  
持ち物・服装  

講座概要

「芭蕉」と言えば、とりわけ俳句好きの人でなくてもその名称は江戸時代の俳諧師「松尾芭蕉」のことと思い付くだろう。さらに彼の句の三つや四つがすぐ頭に浮かぶはずである。そのように大衆的な存在である。また後世の文学者や文学研究者に多大な影響を与えた文学的存在である。それは文学者や研究者の多くの著述や研究書を見れば納得いくことである。ここではその芭蕉を取り上げその生涯と作品をできるだけ丁寧に見ていきたい。芭蕉は革命者である。単なる遊興の世界であった俳諧を文学の領域にまで持って行った人である。当然物事の「本意本情」、つまり真実を見つめていった人である。私自身も芭蕉の至った領域に一歩でも近づきたいと考えている。

備考

【申込期間】2024年4月2日(火)9:30~ ※先着順、定員になり次第締め切ります。

【申込方法・受講までの流れ】
https://shougai.bunkyo.ac.jp/guide/index.html

【受講形態】
対面(湘南キャンパス)

※4名未満の場合は非開講になることがあります。

【車で来校される方】
車で来校される場合は、駐車場の利用申請が必要です。
お手元に車両情報をご用意の上、湘南キャンパス地域連携センターまでお問い合わせください。

講座スケジュール

日程 内容 講師
1 5月27日 【『野ざらし紀行』③・西行の重視】 この旅では和漢の文芸の詩歌と俳諧の同一視が芽生えているが、
また旅人としての意識では旅の歌僧西行への傾倒がみられます。
そのあたりをみていきます。
千葉 覚
2 6月3日 【『野ざらし紀行』④・伊賀帰郷と旅人のシンボル笠】 母亡き後1年以上経った後の帰郷、この旅の目的の一つである。
また旅人としての象徴としての芭蕉や連衆の「笠」の句・文章をみていきます。
千葉 覚
3 6月10日 【『野ざらし紀行』⑤・木因との交流】 旅のもう一つの目的は大垣に住む木因の訪問。すでに天和元年(1681)に
江戸で会っているが再会はこの旅、貞享元年(1684)まで待たねばならなかった。
木因の紹介で大垣の藩士が蕉門に入ります。
千葉 覚
4 6月17日 【『野ざらし紀行』⑥・『冬の日』】 大垣から熱田・名古屋を訪れる。熱田では「三歌仙」、名古屋では「五歌仙」を巻き、
すべて木因の紹介で成立していて、名古屋は蕉門の一大拠点になっていきます。
千葉 覚
5 6月24日 【『野ざらし紀行』終・連歌体のこと】 この旅の後半部分は、擬漢詩体の文体から擬連歌体の文体へと変化していく。
それは、発句においてもその傾向がみられる。芭蕉は天和調(漢詩文調)を否定します。
そのあたりをみていきます。
千葉 覚

講師紹介

千葉 覚 (チバ サトル)
元文教大学女子短期大学部非常勤講師
【プロフィール】
専門は中世和歌文学。「和歌大辞典」(明治書院)、「古語辞典」(福武書店)の各項目を執筆。また「新編国歌大観」(角川書店)では「嘉元百首」を担当。「大和物語諸注集成」(桜楓社)では「大和物語解」を担当。論文では「鎌倉期歌壇における西園寺家の研究」(立教大学「日本文学」32号・36号)、最近では「建礼門院右京丈夫集」(「文教大学女子短期大学部紀要」最終号)を発表。また文教大学女子短期大学部文芸科や国士舘短期大学部国文科の講師を勤め「風物誌」などの民俗学なども担当する。その関係の論文には「七夕をめぐって」(文教大学女子短期大学部文芸科「文芸論叢」23号)などがある。元和歌文学会会員。

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